
静岡·清水の地で、駿河湾の地域資源を活用したプロジェクトが始まりました。これは清水商工会の取り組みの一環で、静岡大学の衛藤教授が食品分野のリーダーとして参画。「亜臨界水抽出」という革新的な技術を軸にした研究がスタートしました。
🔬 亜臨界水抽出とは?
亜臨界水抽出とは、水を高温高圧で液体のまま保ち、通常では抽出できない成分を効率よく取り出す技術です。環境負荷が少なく、化学溶媒を使わない点でも注目されています。
🧪 最初の挑戦:お茶やみかんの抽出
研究当初は、静岡大学に設置されたラボ機で、地元の素材であるお茶やみかんなどを処理してみたものの、当初はどろどろとした不明瞭な抽出物ばかりで、成果が見込めるかどうか不安な状況でした。
🌾 転機:大麦の抽出で見えた可能性
そんな中、大麦を亜臨界水で処理したところ、麦茶やコーヒーのような香ばしい風味を持つ飲料が得られました。しかも、発がん性物質はほとんど含まれず、機能性成分も同定され、特許化に成功。ここで技術の可能性が一気に広がりました。
🤝 日研フードとの出会い
このタイミングで、日研フードと亜臨界水抽出が出会いました。大学との共同研究を強化する一環で日研フードの研究員が静岡大学に出向し、衛藤教授との共同研究が本格化します。
🍵 お茶の抽出で新たな成果
過去の経験から「お茶は難しいかも」との懸念もありましたが、マイルドな亜臨界水抽出条件で再挑戦した結果、苦渋味のないカテキン茶が誕生。成分分析も行われ、論文化されるまでに至りました。
助成事業への挑戦と実用化への道
この研究をもとに、助成事業への挑戦も実施し、連続処理機の開発が進みました。現在稼働している連続式亜臨界水抽出機はこの成果をもとに成り立っております。
🍊 青みかんへの展開
その後も、静岡大学と連携し、柑橘類の抽出にも取り組みました。この研究が、現在の日研フードの「青みかん」製品へとつながっています。
※青みかんとは、温州みかんの栽培時に摘果される未熟果の総称です。
このように、地域資源·大学·企業が連携した取り組みが、技術革新と製品化へとつながった好例です。今後も、亜臨界水抽出技術を活かした新たな素材開発に期待が高まります。





