
みかんの名産地·静岡県。じつは、みかんづくりの過程で「青みかん」と呼ばれる未成熟の果実がたくさん摘果され、毎年大量に廃棄されていることをご存じですか?
日研フードは、この青みかんに含まれる健康成分に着目し、「捨てる果実」から「役立つ素材」へと生まれ変わらせる挑戦を始めました。
🌱 捨てられていた青みかんに、価値を見出す
静岡県は温州みかんの産地です。その裏側では、果実の品質を保つために未成熟なみかんが摘果され、年間数万トンもの青みかんが廃棄されているのです。
「この青みかん、何かに活かせないだろうか?」
そんな思いから、日研フードは青みかんに含まれる機能性成分の可能性を探る研究をスタートしました。
🔬 研究と試行錯誤の日々
まずは、青みかんの成分が最も豊富になる時期を調査。そして、亜臨界水抽出という特殊な技術を使って、成分を効率よく取り出す方法を確立しました。
さらに、安定性や加工方法の検討、ヒトへの効果を確認する臨床試験など、数々の課題を一つひとつクリア。こうして誕生したのが、「静岡県産青みかんエキスP SW」です。
このエキスには、ヘスペリジンやナリルチンといった、鼻の不快感をやわらげる働きが期待される成分が含まれています。
🧃 機能性表示食品としての挑戦
日研フードは、この青みかんエキスを使った粉末飲料「青みかんドリンク」を開発。機能性表示食品として申請·受理されることで、素材としての価値を高め、お客様の製品づくりに貢献できると考えました。
✅ 表示できるヘルスクレームとは?
この青みかんエキスを使った製品では、条件を満たせば以下のような表示が可能になります:
「本品には未熟温州みかんエキスが含まれます。未熟温州みかんエキスには、花粉やハウスダスト、ホコリなどによる鼻の不快感を軽減することが報告されています。」
🌍 SDGsにも貢献
廃棄されていた青みかんを有効活用することで、食品ロスの削減にもつながり、持続可能な社会づくりにも貢献しています。
青みかんの研究は、地域資源の再発見と、科学的根拠に基づいた製品開発の融合によって、健康と環境の両面に価値を生み出す取り組みとなりました。





